①ペアリングとは?-日本酒との相性の基本-

■ そもそも「ペアリング」って何?

ペアリングとは、「飲み物と食べ物を組み合わせて、それぞれの魅力を最大限に引き出す」こと。
ワインの世界ではよく聞かれますが、実は日本酒でも重要な考え方なんです。

料理の味を引き立てたり、逆に日本酒が持つ香りや旨みを引き出したりと、
うまく組み合わせることで「1+1が3にも4にもなる」ような相乗効果が生まれます。

たとえば——

  • あっさりした刺身には、やさしい香りのある純米酒
  • 甘辛い煮物には、コクのある熟成酒
  • 洋風のクリームソースには、吟醸香のあるすっきり系

といった具合に、「料理と日本酒の個性」をうまく掛け合わせていくのがペアリングの醍醐味。


■ 日本酒ペアリングの“基本3軸”

日本酒と料理のペアリングを考えるときは、次の3つの軸で捉えるとわかりやすいです。

1. 味わいの重さ(ライト or ヘビー)

料理が軽やかなら日本酒も軽やかに、しっかりした味の料理ならコクのある日本酒を。

  • サラダや冷奴 → 軽快な本醸造酒や淡麗な純米酒
  • 煮込み料理や肉料理 → 濃醇な山廃や熟成酒

2. 味の方向性(甘口 or 辛口)

料理がこってりなら少し甘口の酒で寄せる。さっぱりなら辛口の酒で合わせる。

  • 照り焼きや甘辛系 → 甘口寄りの純米吟醸
  • 塩焼きや酢の物 → すっきり辛口の淡麗系

3. 香り(フルーティ or 穏やか)

香りが強い酒は、素材の味わいやシンプルな味付けと好相性。

  • 白身魚やカルパッチョ → 華やかな吟醸香
  • 味噌料理や漬物 → 穏やかな香りの純米酒

■ ペアリングに正解はない。けれど「ヒント」はある。

基本軸に当てはめて考えるのはとても大事ですが、最終的には「自分の好み」が一番。
とはいえ、最初から自由に選ぶのは難しいので、まずは「料理に似た性格の酒を合わせてみる(同調)」、
または「あえて真逆の性格の酒を合わせてみる(対比)」という考え方がヒントになります。

基本を押さえたうえで、自分なりにいろいろなペアリングを試して、自分の好みの合わせ方を探っていくのがよいと思います!

蔵元さんがコレと合わせて!って明示してくれてる商品もあるので、そういう商品から始めてみるのもアリです!

https://tohokusake.com/?pid=187117847

醸造用アルコール添加は悪なの!?

「醸造用アルコールって体に悪そう」 「純米酒の方が本物っぽいよね」

……そんな声、酒屋をやっていると本当によく聞きます。

でも実は、あの醸造用アルコール、悪者どころか 香りと味わいを引き立てる重要な存在なんです。


醸造用アルコールって何?

ざっくり言うと、 サトウキビやトウモロコシなどから作られた純度の高いアルコールです。

・クセがなく無味無臭 ・雑味を抑え、香りを引き立てる ・スッとしたキレのある味に仕上げやすい

よく「水増しのために入れる」と思われがちですが、 今の日本酒では、そんな使われ方はしていません。 (むしろ、量は厳しく制限されています)


大吟醸と純米大吟醸の違い

大吟醸酒には、香りやキレを引き出すために少量の醸造用アルコールが使われています。

対して、純米大吟醸は米と米麹だけで造られた酒。

種類特徴
大吟醸華やかな香り、スッキリとした飲み口
純米大吟醸米の旨味をしっかり感じる、ふくよかな味わい

どちらが上ということはなく、 味の方向性が違うだけです。


醸造アルコールの添加は“技術”

良い大吟醸は、“あえて”醸造用アルコールを使って 香りを広げ、飲み口をシャープに整える

それはもう、職人の技。

例えば全国新酒鑑評会で上位を取るような酒の多くは、 実は“アル添あり”の大吟醸だったりします。

つまり「アル添=悪」じゃない。 使い方次第で、香りの芸術になる

特に僕の地元、登米市の「澤乃泉」はアルコール添加の技術が昔から評価されていて、純米大吟醸より大吟醸の方が価格が高くなってます!

https://tohokusake.com/?pid=155408972


酒屋からひとこと

純米酒には純米酒の良さ。 大吟醸には大吟醸の美しさがあります。

そして、どちらも「いい酒」です。

ぜひ、自分の舌と好みで選んでみてください。